ハイリスク・ハイリターン♪
中学体育連盟剣道近畿大会で、一回戦敗退した次女。予算を越えて、地域が出してくれたバスに後輩たちも全て乗り込んでの出陣だっただけに、責任重大と持てる力をすべて出したが力及ばず。試合後、滅多に泣かない子が、大泣きしていたが、私は会場を後にし、後輩たちへの、心づくしの差し入れを求めて琵琶湖沿いを歩いた。一生懸命応援してくれた可愛い顔が浮かぶ。後輩の力はすごいなと思う。先輩を尊敬し憧れ、教えを乞う素直な姿、懸命に応援する無垢な表情。彼ら彼女たちがいなかったら娘はここまで進んでこられなかった。
延長戦の末の、不本意な反則負け。時間空費と竹刀落とし・・・その上転倒による後頭部打撲。初戦の相手は強豪チームの優秀選手でベスト8入りした。どんな事をしても勝てなかった。大会も進んでいくと、自分の無力さを思い知ることとなる。そしてさらに努力してもっと強くなりたいと思える原動力になる。ハードな稽古を耐える要因には「悔しさ」「怖さ」がある。「負け」は前進のきっかけにもなる。
後輩の前で反則負けという、恥ずかしい事態となった事を落ち込んだが、後輩達は試合後お小遣いを出し合って、記念品をプレゼントしてくれた。最後に後輩たちに挨拶をと顧問の先生に言われたけど、胸がいっぱいで言葉が出なかったという。引退後も、クラブに顔を出し、少しでも後輩たちの実力向上に寄与することで、後輩への情を示すことだろう。
「勝ちに出ようとすれば、転倒する事も竹刀を落とすこともあるだろう。何もしないで終わる引き分け勝負より、危険を冒して勝負に出た方がずっと恰好いいよ!」
ちなみに同大会の女子個人優勝者は、ろうあの選手。耳が聞こえない彼女の為に開会式も閉会式も手話がはいり、審判も工夫を凝らしてジャッジをされた。
次女の恩師が教えてくれた「片腕の剣士」の話を想い出した。
by kaori40712007
| 2013-08-11 10:36
| 育児・教育
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