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そうだ、学校へ行こう!

私は、独りインドを歩いた時、真昼間から、工事現場や市場で働く幼い子供達を沢山見た。早朝水汲みから始まる子どもたちの人生は、過酷な状況の下、か細い身体を酷使され、生活の糧とされ、昨日も、今日も、明日も変わらぬ貧困に、身を埋めることしか許されない監獄。

かれらには、自分たちが貧困であること、非識字であること、世界で何が起こっているかという事を知る術が無い。

人々から自由と尊厳を奪おうと思えば簡単にできてしまう。「教育」を与えなければ事足りるのだ。一部の富裕層が楽をするために、多くの者に犠牲を強いる国家とは一体何ぞや?

有刺鉄線に、高い壁で厳重な警備のもと、美しい建物に囲まれた校庭で、子どもたちが愉しそうに遊んでいるのも観た。綺麗な洋服に身を包み、豊かな肉体をもった、ごく一部のインドの子どもたちは、おそらくは、人口の数パーセントにも満たない特別な存在。日本では、インドでほんの一握りの子どもしか手にする事の出来ない「就学」という宝物を当たり前のように与えられ、「登校拒否」だの、「学級崩壊」だの、「いじめ」だのと言った、ふざけた状態に甘んじている。

なんだかね・・・。

パリ在住のブログ友達ラパン様が、ご紹介されていた秀作映画を観て、魂が震えた・・・。



命がけで教育を受けようとする熱意・・・数年前、タリバン過激派に銃撃されたパキスタン少女の、国連での力ある演説と共に、我が子、いや、日本じゅうの就学児に見せたいと切に思った。


by kaori40712007 | 2014-04-28 22:50 | Comments(5)
Commented by ラパン at 2014-04-29 05:00 x
kaoriさん、早速ご覧になったのですね。観て下さって嬉しいです。他の通常の映画に比べたら、ひたすら歩いて学校に向かう姿を追う静かな静かな映画なのですが、感動も静かにジワジワと心に迫ってきますよね。日々に感謝、当たり前の事に感謝を感じずにはいられません。あー、あのひたむきな子供達の映像、また観たいです。
Commented by kaori40712007 at 2014-04-29 11:04
ラパン様、本当にいい映画をご紹介いただき感謝しております。京都では、昨日からたった一見の映画館が、二週間の上映をするのみで、世界に誇る文化都市としてはどうかと思いますが、とにかく出かけて行きましたよ。当たり前のように与えられると、価値あるものもかすんでしまうのが日本。価値あるものを命がけで手にする事の幸せを、この映画は教えてくれているなあとも思い、涙が止まりませんでした。ぬくぬくと育った我が子たち・・・心を入れ替えて学んでほしいものです。
ラパン様が世界に向ける暖かい視線を私は大好きです。出逢えた幸せに感謝しています。
Commented by ihoko at 2014-04-29 15:33 x
私は観てないですが、こちらでも話題になってましたね。夏場に野外映画の期間にチャンスがあったら観てみたいですが・・どうかな?(こういう映画、マイナーな場所にしか掛からないんですよね)
と・・姪っ子の一人(今年20歳です)が、いじめに、あいましてね。拒食症にかかり、何度も入退院を繰り返し、一度自殺未遂もし、現在も高校を休学中で、もう多分、学校には戻れないかもという状況です。この姪っ子は、高校1年の頃まで、学業もその他においても、非常に優秀な子でしてね。トラック競技では、州大会でも入賞したりして、国際競技に出る為の強化選手に選ばれてたりしてたくらいでした。
彼女の前には、どれだけ素晴らしい未来が約束されているだろう?と誰もが、思っていた子だったんですけれどね・・。何でこうなってしまったのか?
人というのは、満たされると幸せになれない動物なのかもしれないですよね。
Commented by kaori40712007 at 2014-04-30 07:08
パキスタン少女の国連での演説は、ラパン様へのihoko様のコメントを拝見し、想い出したものです。改めて娘にも見せると涙し、世界で学ぶために命をかけている人たちがいる事を知り、真摯に勉学に励もうと思ったようです。マイナーな映画を上映する映画館が少ないならば、せめて学校が、授業時間を割いてでも、こういう映画を子どもたちに見せるべきだと私は思います。参観日とし、親も一緒に観るとイイ。
Commented by kaori40712007 at 2014-04-30 07:17
優秀な子を、努力しない子達が、徹底していじめぬき、羽をもぎ、飛べなくしてしまうのは、よくあることのようです。姪っ子さん、災難でしたね。長女と、同い年ですから、わかるのですが、近頃のいじめは、実に巧妙で、並の教師には、捌き切れないそうです。傍観者の中には、たいそう傷ついている者もいて、いじめは許せないと思っていても、うっかり、助けようとしようものなら、ターゲットが自分になり、地獄をみるから、傍観せざるを得ない。傍観者がいじめを助長しているのは承知のうえでも動けない現状があるようです。文武両道の生徒がいじめに合うのは世の常のようで、優秀な集団では、比較的そのような事は少なく互いに切磋琢磨する風潮があるので、子どもたちはできるだけ努力して、早く優れた人たちが集う集団に入ってしまうことが楽に生きられるようにも思います。

インドの子どもたち、物資には恵まれませんが、命を燃やして生きているので、瞳がキラキラ、ギラギラ輝いており、帰国後、日本の子供達のそれが、どんよりしているのが、とても気になりました。仰るように、「満たされると幸せになれない。」のでしょう。
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楽しい日々♪


by マダムSadayacco
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