人気ブログランキング | 話題のタグを見る

マダムSadayacco.com

eddiekaori.exblog.jp ブログトップ

桜咲く~ってか♪

今年、我が家には受験生が二人いたけれども、別段いつもと変わらず、気楽なものであった。
結果も気楽で、自分達が行きたい高校、大学にそれぞれが進学することとなった。

常々私は子どもたちにこう言って来た。

「勉強は楽しんでするもの。嫌ならせずとも良い、外で遊べ、そして働け!。『遊び』や『労働』から学べる事も沢山あるから。もし、興味の学問があって勉強するなら楽しくやって、受験前に自然と到達している実力の学校に進学せよ。無理をせずともよいが、さりとていい加減な勉強はするな。誠実に真理を求めよ。」と。

全てのものには意味があって、いろんな角度から物事を見ると、自我に囚われず、物事の本質が見えてくる。そういうことの積み重ねで、人はどんどん「自由」を得られ、「楽になる」と思っている。見識が浅いと、怒りや哀しみが増幅し、ぐちゃぐちゃになって行くからね、ハタ迷惑なんだよ、そういう人はいつまでも大人になれないから。いつも笑っていようと思えば真理を追求しなきゃ。その為に勉強するのだと母は思う。

受験中だからと、全ての感情を押し殺し、得点獲得に夢中になると、成績は上がっても、自分がどんどん死んでいく様な感じになってくるのは当然。受験仲間も真剣に挑んでいるから休むと成績は下がる。だから休めず得点獲得に励む、という図はどうなのかなあ~。道端に咲いている花に気付かなくなったり、鳥のさえずりが聞こえなくなったら、いったん立ち止まって、自分を取り戻した方がいいと思うよ。慌ててゴールを目指すのもよいが、先は長いから、一つずつ自分の階段を自分の足で登って行くのがいいのではないかと母は思う。

だから、一度も勉強せよとは言ったことがないし、進学させてもらえることに感謝の気持ちも無いようなら応援なんてしてやらない。

わたしはインドを独りで歩いた時思い知ったのだ。どんなに悲惨だと思われている日本の子どもだって、インドの下町の子どもたちの誰よりも恵まれていると。インフラの整わない国の子どもたちは、水汲みから朝の日課が始まる。子だくさんの貧乏家庭の上の子はもちろん学校へなど行けず、過酷な肉体労働を強いられ、下の子は、生後間もなく、手足をポキポキ折られ、肢体不自由にされ、物乞いの道具とされる。少し恵まれ学校へ行ける子どもたちでも、バラック建ての校舎で、雨の日などは傘を差しながら授業を受けていたよ。

あんた達は、恵まれているねえ~、だけど染まっちゃだめだと思うよ。当たり前になっちゃったら途端に不幸なんだよ。長い歴史の中でたまたまこの時代に、日本という国に生れ、当たり前のように小学校に行き、中学校に行き、高校や大学に進学するのではなく、本来働かないと生きていけないのに有難くも、それを免除され勉強させて頂いているのだという気持ちを、しっかり持っていないと、進学したって駄目だね。

一見、恵まれない子どもたちのようではあるが、インドの子どもたちの瞳はキラキラとして生命力に溢れていた。家庭の中で自分が居なくては、一家の生計が成り立たないということは名誉なことなんだよ。生きるか死ぬか、親からさえも手脚ポキポキにされる、そんな環境に居てさえも、いや、そうだからこそ、彼らは自分の命を燃やして生きていた。
桜咲く~ってか♪_e0233614_22214718.jpg

(日中工事現場で働くバンガロールの少女、「カメラいい?」と聞くと、仕事を止めポーズをとってくれた。可愛い!)


同じ土俵に上がってないのに、「分かれ」といっても無理だし、母だって同じなんだけれども、感謝の気持ちだけは決して忘れてはならないし、自分にしか学べない事は沢山あるし社会に還していかないとね。

「合格おめでとう♪」とは言わない。「心して進めよ♪」とだけ言っておく。


子育てについては、拙ブログで飽きるほど語って来たので、もう述べる事もほとんどない。

「自分の道は自分で切り開き、自分の脚で、自分で歩く。」

それを成人するまでに何とか子供に教えることが出来れば子育ては終わり。

それより私は自分のことで忙しい。

千度、子どもの事を観、子どもの話に耳を傾け、微に入り細に渡り必要最低限の手を差し伸べて来たから、もう沢山。後はのびのびと自分の思うように羽ばたいて頂戴!母もそうするから♪。

あまり母らしい母では無かったかもしれないけれども、それでも沢山私の時間を子どもたちに差し上げた。あらかた、おもろい好奇心旺盛な人間に育ってきたから、まあ、いいわ。

自分だって完璧ではないし、子供にいろいろ望んでどうする!?

自分らしく、愉しく、笑顔で生活できる人なら概ね花丸である。

「楽」が一番♪
by kaori40712007 | 2014-03-09 22:23 | 育児・教育 | Comments(11)
Commented by ihoko at 2014-03-10 00:26 x
おめでとうございます。お嬢様方、一番いい季節を迎えられましたね。
と、上のお嬢様建築家を目指されるんですね。
私が好きな建築家は、カラトラーバ氏とかガウディ師匠で。スペイン系なんですが、日本にも多くのすばらしい建築家がおいでですよね。そのお一人、安藤忠雄さんの講演に、ご招待頂き、お話に魅了された事があります(ただし、私は安藤さんの作品は好みではないんですが・・)
建築は夢があっていいですよね。バイトしてお金をためて世界中の建築物をできるだけ見て頂きたいと思います。

何せよ、心からお祝いを申し上げます。
Commented by kaori40712007 at 2014-03-10 07:14
ihoko様♪ありがとうございます。もう、貴女様にメロメロで、貴ブログにくぎ付けでございます。笑いころげたり膝を打ったり、もう大変でございます、力のある文章に垂涎です。
仰る通り、娘もスペインにまずは行くと申しております。地震のない国のあの思い切ったデザインを自分もしたいそうで、いずれ脱国するやもしれません。大學どこも受からんかったら、大学に払うはずだったお金持って、旅に出るつもりだったらしいですが、わたしも安藤忠雄氏の建築家としての姿勢(作品は仰る通りいまいち~)が好きで、手弁当で仕事させてもらいに弟子入りしろと言ってました(笑)。
ihokoさんご贔屓のカラトラ―バの作品、「線が綺麗」ですねえ。娘に推薦しときます。「バイトしろ!旅に出ろ!カストラーバやガウディ作品に会いに行け~♪」と。入学したら、学問のほかに、剣道4段をとり、書道の師範をとり、野鳥の会に入会し、絵画を貪り、製図を書きまくりたいそうです(笑)。

モモちゃん、可愛らしいですねえ~、ハグしてみたい、ナデナデしてみたい、匂いを嗅いでみたいです(笑)。
Commented by ihoko at 2014-03-10 15:06 x
安藤忠雄氏。ご招待を下さった方が、その頃、可愛がっていてくださった(変な意味ではありません)ミラノ総領事でしたので、講演前に直接 御目文字かかる事ができましたが、目線は鋭かったですが、どこか愛嬌のある方でした。
東大の弥生講堂(アメックス)を作った建築家さんも、好きですし、SHIGERU BANさんも素晴らしい方ですよね。日本は、多くの素晴らしい建築家が いらっしゃいます.

ご存知かどうかはわかりませんが、筑波の防災科学技術研究所や、建築研究所、三木の兵庫県三木のEーディフェンスなどに、日本やカナダとの共同研究で、何度か、良人と共に、参りました。日本には、他の国には ない、素晴らしい施設や技術があるんですよね。(アメリカやカナダの研究所の方も、日本にいらして実験されるようですよ;税金の無駄使いではなく、きちんと使われていて嬉しくなりました)恵まれた環境である事を心に留められ、それらを十二分に吸収し生かせるように学んでくださいね~。

イタリアも地震国ですので、良人は、耐震構造を研究しているんですよ。
Commented by kaori40712007 at 2014-03-11 01:28
ihokoさんのように才気あふるる方と出逢って、総領事さんも愉しい時間を過ごしたく、いろいろな機会をおつくりなのは容易に想像がつきます。♪ まあ、日加共同研究があるとか、優秀な建築家が日本に多いとか、全く存じ上げませんでした。いろいろ教えて頂いたので、世界に存在する日本人建築家の作品に興味が持てました。娘がどの程度想いを馳せているかは未知数ですが、とにかく手先が器用で幼いころからいろんなものを作るのが好きで受賞などもしてきたので、「物造り」が出来ればひょっとしたら何でもいいのかもと母は観ています。日本の製品は優れているけれどもデザイン性に欠けるものが多く、色の使い方もインパクトが弱いと。きっと自分にしか作れないような隙間があると思っているようです。私個人は、日本の社寺仏閣が好物で暇さえあれば訪れて、見事な屋根の曲線や、その裏を眺めては、釘を一本も使わず見事に組み上げられ、悠久の時を経てもなお崩れない確たる建築にため息をつくのです。
Commented by kaori40712007 at 2014-03-11 01:29
夫君も研究者なのですね。地雷を踏んだようで実は上手く避け、優しく妻を愛する紳士とお見受けしておりますよ(爆)。夫も研究者です、金属の。5~8年後に、もう一度在外研究の機会を得られるかもしれないので、パリかソルボンヌと共同研究してくれと言ってます。そしたらラパン様のお近くに住みたいなと!更に、耐震構造との共同研究は出来ぬものかと打診してみる必要が出てきたようです(笑)。
Commented by ihoko at 2014-03-11 03:00 x
総領事とのエピソードも確かどこかに書きましたが、日本人会のパーティで、隣のおじさんに、誰も手をつけないお寿司に毒が入ってないか?試していただけません。とお願いし、おまけに、その方が、順番から言ったら確かに私の方が先ですからね。じゃ、一つ味見しますか。とおっしゃったのに対しても、順番からいったらそうして頂く方が、な~~んて、味見させ、その後も和気藹々と話し込んでいたら、いきなり、係りの人が隣にきて<総領事、お時間でございますので、そろそろご挨拶をお願いします>えっ?うそ~!真っ青。が、あなたの天然加減が気持ちよい。と言って、それ以降、過分に可愛がってくださったというだけの事なんですよ。多分、周りに私のような者はいなかったんでしょうね。。あはは・・。
まだ、それほど読ませて頂いているわけではございませんが、ご主人様が研究者でいらっしゃるのは、語学の欄かな?で海外の学会とか書かれていたので・・存じておりました。


共同研究の折、思いましたのは、日本の欠点は不慮の事態に弱いという事でしょうか?イタリアは、その反対、不慮の事故ばかりなので、そこからどうするか?で、予期せぬ力を発揮できる民族だと思いました。
Commented by kaori40712007 at 2014-03-11 09:22
ihokoさま、コメントありがとうございます。
はい、拝読させていただきましたよ。総領事様嬉しかったでしょうね。「素」で向き合ってくれる人が年々減って来ていたでしょうし、「触れ合えた」感をご堪能されたのでしょう(爆)。わたしもカナダのパーティで好々爺がクラッカーにパテを塗って「はいどうぞ!」とくださってとても美味しかったものだから、「ちょっと老齢のバーテンだわね」と思いこみ「カクテルも下さる?このパテにあったのが欲しいわ♪」といい、「はいはいどうぞ。」と振る舞って頂いてたら、何とネイチャー誌にも論文掲載されているその分野での最高峰の学者さんで、挨拶に上った壇上からウィンクされ、恥ずかしさにちびってしまいそうになったことがあります(笑)。
積み上げた努力と才能ある人は寛容で味があって素敵ですよね。
そんな方から可愛がってもらえるihokoさんも、素敵なんですよ。総領事様、刺激を受け病みつきになったのでしょう(笑)。

Commented by kaori40712007 at 2014-03-11 09:23
日伊の不慮の事故への対処の違いはどこから生まれたものでしょうね。わたしは日本人の「想像力の欠如」が原因と思っています、想像力はある意味、「遊び」や「いい加減さ」から培われるもので、日本人の真面目さがそれを邪魔していると。日常生活一つとっても製品・商品・サービス価値の均一化が保証されていて、安心しすぎて暮らしていますからね。平和ボケとも言うのでしょう。イタリア人のタフさを見習いたいですね。
Commented by masanori802 at 2014-03-11 15:30
もう桜の時期ですね。
自分の時代は、少し古風で、あれをしてはいけない、これをしてはいけないなどがおおく、叱り抑える事がおおい時代のように感じられました。
あるお話しで、鳥籠に閉じ込められた鳥、人間に飼われている鳥は、飛ぶことを忘れ、自然に帰れる事に恐怖不安を感じるそうです。
飼われた鳥は、本来の自分を忘れ、自然に帰る事、生きていけないことを分かっているのでしょうね。
人もまた同じようなものなのかもしれません。
自分もようやく気づき始めました。
初めに、縛られる、叱られる、怒られる、からしない、やらない自分と言っていたのですが、社会や、人のせいにしていただけでした。
そこで行動したのは自分であることを…。
続く…。

Commented by masanori802 at 2014-03-11 15:31
人の背中には皆、羽がはえていて、誰でも高く羽ばたくことができると思うのです。
出来ないと決めているのは、自分の思考が創り上げた現実世界なのでしょう。
人には無限の可能性があると思います。
できると信じそこに愛があれば、天使がそっと愛の贈り物を置いていってくれるような気がします。
春の息吹を運んでくれるのです。お疲れさまと、投げキッスをしてくれます(笑)
きっと誰もが天使の羽をさずかっているのではと思う事もあります。
マダムの子育ては、愛がこもっておられるので、素晴らしい世界感で僕は大好きです。
自分で決めた道を歩いて、死ぬ前に、いい人生だったと言える生き方をしたいものです。明日は、ドリフ時代の志村けんさんのコントで使われた、白鳥の衣装だって着れそうです(笑)
Commented by kaori40712007 at 2014-03-11 19:32
うはは~♪
明日と言わず、次回お邪魔するとき白鳥のコスチュームでお願いします♪バカとのでもイイですよ~。
わたしもダメだし、制止、抑圧、けなされ持って育てられましたから、失敗しないように~、叱られないように~っと、窮屈な想いで幼少期を過ごしました。我が子にはそんな想いをさせたくないので原始人の様に逞しくのびのびと育ててみて、親子でとっても愉しくって家族皆とても仲が良いんですよ。家の中が一番居心地がいいと思います。いつもリビングに皆が集まって好き放題しています。家ではだらしなくても、情けなくてもいいんです。良いとこも悪いところも強いところも弱いところも皆見せあって暮らしています。
「羽を伸ばす」とは、よく言ったものです。皆で羽を伸ばしましょう~♪。そして、天使の投げキッスをたくさんもらっちゃいましょうね。
休日、十分充電されたようですね。益々のご活躍をお祈りしていますよ~♪

line

楽しい日々♪


by マダムSadayacco
line
クリエイティビティを刺激するポータル homepage.excite