人気ブログランキング | 話題のタグを見る

マダムSadayacco.com

eddiekaori.exblog.jp ブログトップ

「食の安全性」と「怒り」と「正義」(上)

「美味しい!」と、評判の自然派ケーキ屋さんに長女と出かける。

店内清潔でレモンやリンゴ、デコポンの木が庭にあり、全ての食材が有機栽培で作られたお菓子の数々・・・。

ホッペが落ちるほど美味しかったので留守番の次女にお土産を持ち帰る。

一個200円もするトリュフを長女が欲しがる。次女と同じ物を一箱ずつ買い求める。

次女は、極度のナッツアレルギーのため、店員さんに確認する。

「ナッツが入ってないですか?」

「確認してきます。」と、パテシエさんの所へ・・・。

「入っていません。」

で、安心して持ち帰り喜んで頬張った次女がいきなり「アナフィラキシ―ショック」を起こした。

「アナフィラキシ―ショック」とは、アレルギー物質が体内に入った時に急激に起こる血管拡張のため、じんましんや腹痛吐き気が起こったり、気道窮策で呼吸困難に陥り最悪の場合死を招く反応のこと。

急いで救急搬送し、ステロイド点滴を受けて事なきを得る。

ああ、なんてひどい・・・、殺されるところだった。

食を扱うものとして、どうなんだろうか?

5,6人いたパテシエさん達、たった6種類のトリュフにナッツが入ってないかどうかに正確に回答できない恐ろしさ、杜撰さ・・・。

娘に可哀想な事をした。評判だけを信じ、味を信じ、清潔な店内と丁寧なウェイトレスから、アレルギーに関する慎重さが欠けているとは思いもしなかった。

なぜ、「死ぬ恐れがあるかもしれないからもう一度確認して!」と、念を押さなかったのかと自分を責めてみても時すでに遅し。

日本では厚生省が生産者に対して義務付けている食品表示の項目のうちナッツは「落花生」のみ、その他のナッツは「表示の奨励」に、とどまっているので、生産者に「責」はない。しかし今回のように、口頭でナッツについての質問をし、「入ってない」と虚偽の回答を受けたうえでの被害の場合どうなるのか。

急激な症状に苦しみ悶えた挙句、それを和らげるため、かなり強いステロイド剤が投入されるため身体被害は大きい。

「とてもお怒りですよね。」

ERの先生が点滴を待つ間、ずっと傍に居て下さり、この件についてご相談に乗ってくださった。


つづく。
by kaori40712007 | 2014-02-02 08:00 | | Comments(8)
Commented by masanori802 at 2014-02-02 18:34
先日は、ありがとうございました。
下のお子さん大丈夫でしたか?
僕らの業界でも、同じような事が言えると思います。シャンプーやトリートメント、カラーありとあらゆるもの、全てにおいて、成分表記は、防腐剤や、酸化剤、変色剤などは、記載しなくても良いとされています。
今回は、食べ物ということもあり他業の事なので、良くわからないのですが、食品でも、そのようなことがあるのですね。
ついつい、店の雰囲気にや大丈夫だろうという安心も怖いものですね。
早く娘さんが良くなるように願っております。
この前は、あまりお話できなかったので、心残りでした。次回は、たくさんお話致しましょう。
Commented by twinkle-keko at 2014-02-02 21:26
おじょうさま、その後体調はいかがですか。
大変でしたね。
今どきは食のアレルギーに対しては、食べ物を扱うお店なら当然のことながら
知識が会って然り、なのに、なんてことでしょうね。
しかも美味しいと評判の、自然派のケーキ屋さんというのに。。。
まったく、何を同信用してよいのやら、親としては心配が尽きません。
どうぞ、お大事になさってくださいね。
Commented by kaori40712007 at 2014-02-02 21:57
masanoriさま、ありがとうございます。masanori様にカットして頂き、その間いろいろとお話しして頂いたことが19歳の娘には多くの学びとなったようで、髪も綺麗になって喜んで帰宅したのです。二人して上機嫌で立ち寄ったケーキ屋さんで事故にあいました。ご心配おかけしましたが、さすがに若い!めきめき回復しております。美容院も化学薬品の宝庫ですもの、それは慎重にいつもお勉強されているはずですね。
昨日は、母の顔でご訪問でしたので次回は一人で伺おうかしらと思います(笑)。
Commented by kaori40712007 at 2014-02-02 22:05
keko様~、ありがとうございます。
もう、ホントにびっくりしました。素材は厳選されており、今まで食べたケーキのどれよりも美味しかったので、まさか使用されたナッツを入ってないと仰るとは思ってもみませんでした。死亡事故防止のため保険所に通報すべきだと、消費者センターの指導を受けたので、こんな苦しみ悶える人が二度と出ないためにも通報し、保険所の指導がこの店には入りました。社長さん自身は苦労がお顔ににじみ出ており信念を持ってお店を繁盛させてこられたのです。従業員と情熱の温度差がありすぎている感じを受けました。人を使うのって本当に難しいですね。
お年寄りならどうなっていたか分からないけど、若いのでめきめき回復しています。お見舞いのお言葉感謝いたします。
Commented by オスカル at 2014-02-02 22:35 x
作成している人間がその質問に不用意に答えたことは大問題
命にかかわるかもしれないという意識がない者が食品に関わるのはとても怖いこと。
次女ちゃんえらいめにあったね
それ以上の確認はしようがないよ
念押ししても同じ回答だっただろうね
はやくよくなりますように
Commented by kaori40712007 at 2014-02-02 23:19
ほんま、えらい目に合いました。毎度おなじみ旦那はさっさと寝てしまってて、私独りが運転して連れて行っているという(笑)。貴女と同じく困っているとき必ず神様の様な人が現れて寄り添ってくれる。今回は、ERのイケメン医師でした。当直の夜論文作成もできたであろうのに、1時間半付き添ってなだめてくれ(これホントは旦那の仕事)、今後どのように事を運ぶかについて医師としてではなく人としてと前置きして寄り添ってくれました。お陰できちんと収拾ついたのよ。私達、本当にいつも恵まれているね。
母としていたらなく、7回目の救急搬送ですが、今後三年ほとんど週末は日本各地を遠征試合に出かける次女が、同じような事が起こった時のための薬についての説明もしてくれました。今回の事は、母のもとを離れた時に大事に至らない為の予防接種だったと思うようにします。
Commented by ラパン at 2014-02-03 05:41 x
それはそれは!大変な思いをされましたね。
今仕事をしているパティスリーでも、アレルギーの方の質問がしょっちゅうあり、情報は事前に確認していますが、それでも新しい質問の場合はアトリエに確認します。作っている側が即答できない、と言うのはあり得ませんよね!
ちなみにフランスの子どもには、ヘーゼルナッツのアレルギーが非常に多いです。他のナッツは大丈夫でも。
Commented by kaori40712007 at 2014-02-03 08:31
パリでお菓子作りに携わっておられるラパン様には、とても身近な話題なのですね。謝罪に来られた社長さんは、ミルクや卵、小麦粉にバターなどはこだわり抜いて自信を持っておられる一方、アレルギーに関しては甘い印象を受け二度傷つきました。アレルギーのある者は食べにこなければいいのにと言った感じです。パテシエさんたちの間でどれくらいアレルギーに関する知識があるのかも不安になり、保険所の指導を受けてもらうことにしました。事を荒立たせたくはありませんでしたが、こんなに苦しむ人はうちの娘が最後であって欲しいからです。

そうですか、パリではヘーゼルが・・・娘は「ヌテラ」をパンにこってり塗っても大丈夫なんですよ。不思議ですね。
line

楽しい日々♪


by マダムSadayacco
line
クリエイティビティを刺激するポータル homepage.excite