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怒ってばかりの先生、怒ってばかりの親♪

幼いころ親はいっつも怒ってばかりで、学校行くと先生は怒ってばかりで、大人になるってことは

とっても辛い事なんだなと思っていました。


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朝起きれば、「早く朝食を食べなさい。」「早く着替えなさい。」「早く学校へ行きなさい、遅れるわよ!」の連呼。

学校へ行けば、「静かにしなさい。」「並びなさい。」「さっさとしなさい。」「どうして忘れものするの?」云々。

まるで既製のロボット作りをされているようで、少しでも枠組みから外れれば不良品として疎まれ、型に無理矢

理はめ込まれる感じがして窮屈でしかたなかった。


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「あなた達はいつも走りながらものを考え、決して忘れ物したり時間に遅れる事はないのですか?大人っての

は偉いんですね。叩かれたって罵倒されたって、わたくしは自分で納得いくまで動かないし、大人の子どもに

対する威嚇は卑怯だと思っているからね、そんな大人に傷つけられる事は決してないから、好きなように力を

ぶつければいいです。」

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子どものくせにそんな事を考えて大人になりました。子どもの顔をみると説教たれる大人から解放され、早く

自由な大人になりたいと思っていましたし、大人になったら絶対に幸せになれると夢見ていました。この世でも

し自分が何か世の役に立つとしたら、きっと、大人から不当な圧力をかけられている子どもたちを救うことでは

ないかと思っています。自己実現のためにわが子を利用している親達に、子どもの人権について語る事だと

思っています。「あなたのためを思っていっているのよ!」という親は、子どものためと本心から思っているよう

でも、そこに一かけらでも自己満足が宿っていれば子供は見抜きますし、寂しい想いをします。

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「子どもに勉強しなさい、しなさい。」と言うお母さんに限って自分はソファで寝転がってTVを見ていたりして、

時事に疎そうだし、「貴女は最近どんな本を読みましたか?」とか聞いてみたら、「忙しくて読んでない。」という

答えが十中八九返ってきます。友人とのランチには興じているくせにね。我が子の剣道の試合で「ああ攻めろ

こう攻めろ!」という親に限って、自ら竹刀を握った事のない人だったりするので笑ってしまいます。その子ど

もに「代わりにお母さんに闘ってもらおうか!?」と悪戯っぽく言うと、子どもは必ず嬉しそうに笑います。

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その子が何を考え、何に興味を示し、何を欲しているかを、芯まで見つめた大人だけが、その子どもに意見す

る資格があると思っています。そうでなければ、清潔な衣服と、栄養ある食べ物と、安全な住居と、文化的な

生活を送れるべき教養を提供するにとどめるべきです。

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それよりなにより、子どもに何かを要求するのなら、自らが日常の生活の中でそのように振る舞うべきです。

黙っていても子どもは大人達を見て育つのですから、大人がしっかり生きていれば何も多くを語らなくてもよ

いわけです。よく勉強する親の子は当たり前のように習慣として勉強するし、よく働く親の子は、労働を愉しい

ものをしてとらえ積極的に働きます。怒ったり威嚇する大人のそれは、自分のだらしなさ、自信の無さの現わ

れです。そんな大人の言うことに、子どもは振り回される必要が無いのです。ここの所を子どもたちにどのよう

に伝えていけば無粋な大人達から守ってやることが出来るのでしょう。


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一方、ゆっくり待ち、黙って子どもを見守る事の出来る懐の深い大人に恵まれた子どもたちは幸せです。自分

だけが何か特別なものであるかのような威張った態度など一つもなく、自然や周りの人たちと仲良く溶け合っ

て、愉しく慎ましやかに過ごしている大人に包まれて育つ子どもは幸せです。昔は子だくさんの家庭が多く、

一人一人の子どもに目が行きとどかなかったことが、子どもの自主性を産んでいたのかもしれませんね。

そして、一見便利な電化製品や電子機器がなく、大人達の生活に透明性があった事が、「親の背中を見て育

つ子ども」を多く輩出したのでしょう。時間の流れるスピードがゆっくりな事は幸せな事なのです。

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(写真はすべていつもの散歩道♪ この町から離れて遠くに住む友たちへ)
by kaori40712007 | 2011-11-14 10:13 | 育児・教育 | Comments(4)
Commented by ココのママ at 2011-11-14 15:24 x
すっかりご無沙汰しています。マダムの透明感のあるブログ記事はいつも私の目から心にさらりと通り抜け、静かにページをめくるように、そのままその場を離れてしまうの。

今日の記事の、綺麗な秋深まる京都の様子、大好きな柴ワン翁の姿、その向こうに感じる貴女の透明な存在感と思いやり。 最近公私ともに多忙で、週末もバタバタしている私の心がひと心地ついたような気持ちになりました。 ホスピスの仕事も、復帰したフルタイムの仕事も、自分のビジネスも、どれもが私にとって大切なこと。それらが自分の人生の上に重ねられてゆく中で、有難いことに心だけは静かで落ち着いている。自分が誰とコネクトしていさえすれば良いのか、それがようやく自覚できた今、幼少期、躾という名のもとに受け入れられる事の少なかった自分は、そのまま受け入れてもらえる場所と術を常に探し続けていた。でもきっとそれも、今の自分に到達するのに必要な道だったのだと、今はとても自然に思える。皆、そうして自分だけの道を迷いながら歩いているのだから、すべてを受け入れてあげることの大切さを知っている貴女が是非、世界の子供達を救ってあげてほしい、そうエールを送ります。 
Commented by kaori40712007 at 2011-11-14 19:16
まあ嬉しい!コネクトしている人からならではのお言葉です。大好きな人の心にサラリと通りぬけられる感覚を何より好きなので、それをこんな風に表現していただくと望んでいたものを与えられたような気がします。ありがとう、ママ!そして、本当に大きなエネルギーを発しながら日々を送っておられるのが感じられ応援していました。精神面では何も心配ないのですが、お身体だけは過労にならないようにしてくださいね。少々我儘くらいがイイですよ(笑)。ホスピスとフルタイムとビジネスと、とてもバランスが取れていてママが居心地の良い場を得られたのだと思います。この数年をずっと拝見させていただいているのでようく分かります。わたくしの半分も歳のない友人が、先日ストリートチルドレンのためにカンボジアに出かけました。大それたことはしなくてよい、ただ行って、偶然会った子のためにできる事をするだけの旅に出たのです。彼女の笑顔がことのほか好きで、我が子に対する責任を終えたら彼女と一緒に旅をしたいと思っています。まずは自分の子をしっかり育て自信を持って次に進みたいのです。応援しててくださいね。
Commented by オスカル at 2011-11-14 21:26 x
世界中の子供が等しくそんな愛に包まれて育ったなら、世には争いごともなく平和で幸せなことだけが満ちているでしょうね
貴女に託された役割は大きいと思う。
こうして記事を書くだけでも大きなエネルギーを発していく貴女

ママさんがおっしゃるように透明感ある文章がきっとだれかの心に響いているにちがいない。

ああ、それにしてもこの写真たちのすばらしさ!
Commented by kaori40712007 at 2011-11-14 22:50
オスカル、ありがとう。写真はハートが潤っているときでないと上手く写りません。そのまま人のハートを写してしまいます。愛犬と語り合いながら歩く近所のこの道をとても好きです。子どもを壊してしまう大人はやはり壊されながら育った事が多くその悲しさは倍増ですよね。だからこそ、自分の代でそれを断ち切る誇りが大切だと思っています。誇りを持つには自分を受け止め認めてくれる人がいないと難しい。私の場合は貴女を始め素晴らしい人たちとの出会いによってそれを得ることが出来ました。貶されながら育った人間は深く傷ついているけど、その分人の優しさに敏感だと思う。もらった分はきちんと返せるのが人間の逞しい所よね。でも、まだまだ至らないから修業が必要なんだけど。
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楽しい日々♪


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